こんにちは。irutoco.福井です。以前、間取りから内部設計、インテリアコーディネート、インテリアセッティングまでプロデュースさせて頂いたBROOKLYN STYLEのモデルハウス。

この男前インテリアなおうちを一目惚れしてご購入頂き、現在暮らしているK様の「今はご自宅」に訪問させて頂きました。

今回はまずは「住まれてみて」①編としてお客様に一目惚れ頂いたBROOKLYNハウスのご紹介を記事にしています。

BROOKLYNモデルハウスのコンセプトつくり

2018年5月ある法人様のコンセプトモデルハウスとして当時OPENしました。irutoco.福井に間取りや全体のイメージコンセプトなど企画段階から任せて頂いた思い入れのあるモデルハウスです。

BROOKLYN STYLEをカタチにして欲しいという事から、このお家に住むペルソナ(架空の顧客設定)を設定し、内外部イメージのコンセプト&イメージプランニングをしました。具体的な設計や、仕様選定はそこを固めてから始めます。

BROOKLYNハウスのデザイン事例

写真はモデルハウス内に入った時、一番最初にゲストをお迎えする「玄関ホール」。足場板を壁にランダムに貼っています。

そう、最初にゲストが体感するこの空間で表現したかったこと。それがこのBROOKLYN HOUSEのコンセプト 「毎日がワクワクするようなデザインのある暮らし」

建物に入った瞬間ゲストの方々の「わーっ!」という高揚感が今でも印象に残っています。

玄関ホール左手には、リビングを望めるアイアンの内窓を配置しました。リビングの吹き抜けの大きな窓からの光を玄関ホールに間接的に入れる目的もあります

リビング内部から。夜の風景。アイアン内窓があることで玄関ホールまで見通せ、空間に広がりを感じられるように計画しました。

写真左手のリビング収納はオリジナルデザイン&制作。足場板をベースに腕のよい大工さんと2人3脚で仕上げました。ブラック棚板はホームセンターで販売されている既製品を使用。背面のレンガはリアリティ感たっぷりのクロスです。

ダイニングにもレンガ調クロスを。アンティーク塗装をオリジナルでクロスの上から施しています。ひと工夫でグッとBROOKLYN STYLEの雰囲気が増します。

キッチンのベースはウッドワンのメーカーキッチン。

モデルハウスのデザインコンセプトに合わせ、扉面材のカラーを調合しオリジナル塗装。把手は別でアイアンのスッキリとしたデザインのものを選びました。

サブウェイタイルがポイントです。ご夫婦でキッチンに楽しく立ちたいと思って頂けるようなイメージを目指しました。

ダイニングからキッチンへの眺め。オープンキッチンですが、少しの囲まれ感を出し空間にアクセントを出しました。壁にモルタル風の仕上げ材を施し、かっこいい雰囲気を演出してみました。

2階フリースペースには、三上山を見通せるように大きな窓を設置。景色を見ながら読書を楽しんで頂けるようなオープンな書斎空間をイメージしつくりました。壁面のカラーも調合したオリジナル色です。

ちょうどグリーンの壁面のフリースペースの背面の景色。2階はリビングからの吹き抜けをぐるりと廻るような間取りとしており、2階に居ても1階にいる家族の存在感を感じることが出来ます。

寝室にはアクセントクロスを。BROOKLYN風にポスターなどでディスプレイを施し、ゲストにワクワク感やここで暮らす楽しみを感じて頂けるようにしました。

暮らしやすい「家事動線」にもこだわり

そして、こだわったのは「デザイン性」だけではありません。「暮らしやすい家事動線」にもこだわりました。

「ワクワクするようなデザインと暮らしやすさ」がしっかり両立するお家を目指し、間取りを考え、また内装設計、デザインをつけています。

私は「デザイン」も暮らしやすさの一部だと捉えています。デザインの調和はそのお家に暮らす方の「日々の心地よさ」に繋がるからです。

キッチン背面から入れる「家事室」。この家事室は家事動線を考慮し「通り土間」的にプランニングをしています。(以下写真参考)

【キッチン背面~家事室~勝手口】への動線の確保。ゴミ捨てなどをスムーズに。

通り土間の左手は有効ボードを壁面に施工。お買い物時のエコバックなど普段使うものを「見せながら収納」できるスペースに。

通り土間右手は(架空のペルソナ設定が)diyが趣味の奥様の趣味&家事スペース。diyやアイロン掛けが出来るように設計しました。

実際住まれているK様もこちらのカウンターでアイロン掛けをされているそうです。

diyが趣味(ペルソナ設定)のため、可動棚にはそのイメージコンセプトでインテリアスタイリングを施しています。

モデルに来場されたゲストの方にもディスプレイがあるのとないのとでは、「実際の暮らしのイメージ」の沸き方が全く異なります。

「自分達がこの住まいに住むと、どう暮らせるのか?どう良いことがあるのか?」を一瞬でイメージして頂くことが非常に重要です。

通り土間の反対側は洗面脱衣室に通ずる「動線」を確保。この通り土間で脱衣した衣服を

洗濯機(土間内に専用給排水設置)に入れ➡写真のアイアン物干しで干す➡写真左手のファミリークローゼットに収納 という一連の作業が完結する設計としました。

このプランを考えたのは私が大の洗濯という一連の家事嫌いだからです💦

洗面脱衣室の洗面台。オリジナルデザイン&設計。

スペースが取れる所だったので右側に脱いだ衣服などを置けるスペースを広くとり、台の上部にはタオルが畳んで置ける、収納棚をつくっています。

窓は収納スペースを取ってしまう為、上部に設計。上部から目線を気にせず日中は光を取り込めます。

そして、トイレ前にはお客様用に手洗いを設けました。家事動線とは関係ないですが、良く使う名古屋モザイクのコラベルタイルを男前なカラーコーディネートでデザインしてみました。